Akane KAMIYA textil blog

絣と年越し
毎年のごとく、今年の年末も絣括りです。
織のしごとで、絣を括ったり、解いたりするのが一番好きなのでいいのですが、



今年は絣糸を藍染めしたため、手は真っ青です。



真っ青で年越しです。



よいお年をお迎えくださいませ。
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四十八茶百鼠…
10月はじめに紋紗の人間国宝、土屋順紀先生の講演に行ってきました。
染織との出会いや想い、材料や技術的なお話を聞き、作品や糸、道具を少し見せていただきました。
紋紗の技法はもちろん、絣の染色の段階染め分けはびっくりするくらい手間がかかっています!

お話の中に、「四十八茶百鼠」とゆう言葉が出てきました。
江戸時代の奢侈禁止令によって衣服の制限をされた庶民が、制約の中でも色彩に微妙な変化をつけたことでできた言葉です。
茶は48、鼠は100、化学染料もない時代にこれだけの色味を出せたのです。
そしてそれだけの色彩を認識できるとゆうこと。
日本の四季の変化の中で暮らすことが色彩にも直結するのだと思います。
それは今の時代も変わらない。色彩に敏感であり、自然の力と共にたくさんの色を生み出すことができる。

私は織の工程で染色の作業が一番苦手です。
季節や天気、水などにも大きく左右され、ゆっくり温度をあげて、ゆっくり綛を繰って、まるで自然と溶け込むような仕事。
だからなるべくまとめて染めてしまいたい!なんて突っ走ってしまいますが、なんだか今はもっと色を楽しみたい。
制作意欲にそんな気持ちがプラスされました。
とりあえず、気持ちがのってるうちに!

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手花のタペストリー
引っ越しから約2ヶ月。
織機の整備も終わったので、
糸をかけて織りはじめです。



さすがに絣はまだ準備できそうにないので、
残糸の整理も兼ねて、
ちょっとしたタペストリー。

平織地に刺繍をしたような柄を出す縫取織です。
沖縄では手花(ティーバナ)と呼んでいる技法で、
王府時代の手花織を代表するものに「手巾(ティサジ)」があります。
経糸を必要な部分だけ手ですくって紋糸を織り込み柄を出していくので、
とても自由に柄がつくれます。
タペストリーなので糸も太めで早く織り進めれるのでとっても楽しい!!


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月刊なごや掲載…


「月刊なごや」の8月号(No.371 2013年8月号)、
随想欄に掲載されました。



私の織物に対する想いと、
沖縄と沖縄の染織のことを綴りました。

地域の人物、できごとなどを紹介する文化情報誌です。
東海3県の名店などに配布のほか、主要な書店で販売しております。
見かけましたら手に取ってご覧くださいませ。



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BRIOの子供用織機
先日のブログ、
BRIOの子供用織機の続きですが、
小さくて子供用ながらも本格的な仕組みだったので少し…

綜絖は一枚で、リジッドへドル織機(綜絖筬一体型)に見られる
たて穴と丸穴が交互に開いたものです。


リジッドヘドル織機はこれ一つで糸を開口させ打ち込むまでを行いますが、
BRIOの子供用織機は筬は別でちゃんとついていて、
綜絖をレバーで上下に動かして糸を開口させ、筬で打つ形です。

日本の筵機もリジッドヘドルのようなもの、


以前、小浜島へ行ったときのブログにも載せてあります。
■Blog→小浜島では…

玩具と言ってもちゃんとした仕組みの織機にびっくり。


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2年…
いい天気の続くここ最近。
沖縄は春を通り越して、夏が近づいているのを感じます。
今日で東日本大震災から2年、
被災され、亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈り致します。
そして被害にあわれた地域の一刻も早い復興を願います。



今年に入って慌ただしい毎日、
いつの間にやら3月で、
来週には卒業式、月末には仕事の引き継ぎ。
今後の身の振りをまじめに考えなくてはいけない私ですが、
公募展前なので制作も。。。
経ずらし絣の着物です。
五倍子で下染め。
五倍子はヌルデの木にアブラムシ寄生して卵を産みつけ、
それによって生じた虫瘤のことです。
木と虫の共存。
独特のにおいがします。

荷物の整理もしなくてはいけないのに、
制作してたら全然片付かないこの頃。


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今年もあと3日…
気がつけば今年もあと3日。
クリスマスに飲む予定だったMoët & Chandon。
大晦日に飲むことになりそうです。
おせち作りは…今年はなしかな…
大掃除も…手抜きしちゃおっかな…
日々の生活や季節の行事は大切にしたい、けど、
そんなことも言ってられないくらい切羽詰まった今の私です。

年内に織り上げたかった現在製織中の着物。
ミロバランで染めた経緯絣の着物です。
これも来年に持ち越し。
ミロバラン(呵梨勒)は和名カラカシ。
タンニンを含むシクンシ科喬木の実です。
昔から薬用として用いられてきたものです。

 
グラデーションを出したくて
いつも以上に染色に時間をかけました。
何度も煮出しては染めてを繰り返したんですが、
織ってみたら予想していたのとは随分違った感じで…
あの手間はなんだったのか、って、
ちょっと落ち込み気味な2012年最後の一反。

来年は、制作も、日常も、丁寧に生きていこうと思った今日です。






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仮仕立てを…
個展のための帰省まであと5日。
展示用の最後の着物は今日なんとか仮仕立てを終えました。

大柄の連続模様なので、柄合わせがすごく大変で、
結局自分で裁ちきれず…
和裁の先生に助けを求めることに…

絵羽のように、肩山をあらかじめ決めてある反物だったら
もっと大胆にハサミを入れれるけれど、
今回のは柄のもっていきかたで着物の雰囲気ががらっと変わってしまうから
16mほどある反物をひたすら広げて
試行錯誤。
背縫いは合うのに袖が合わない、とか、
袖を合わせたら脇が合わない、とか、
どっか妥協するか、それとも全部ずらすか…とか。




先生は、「パズルみたい」って
楽しそうに、
私のイメージ通りに、すばやく柄を合わせてくれて、

あとは私が縫うだけ。

そしてなんとか、まるまる1日かかって縫いました。




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シャーベットカラー…
2012春夏のトレンド、シャーベットカラー。
トレンドを意識したわけではなかったんだけど、
シャーベットカラーってやっぱ、かわいい。
ってことで、気づいたら淡い軽い色を天然染料で染めた
大柄絣の着物のデザインになっていたり…

今は別のものが機にかかっているから
これを織り上げるのはきっと8月くらい。


とにかく8月の個展にむけてひたすら制作ってわけです。

個展のお知らせ↓
沖縄にきて10年目の区切りに、地元での個展です。
 8月25日〜9月2日「葵丘企画展」
 葵丘(愛知県)
 詳しくは→TOPICS

 よろしくお願いします。




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心の持ち方、日々の生き方…
梅雨の沖縄、
毎日ものすごい湿度でぐったりしてしまいます。

基本的にスローペースで制作している私が、
2012年に入ってすでに2反あげるって結構奇跡的で、
もちろん、うち1反は去年の秋から準備していたものなんだけど、
それでも経も緯も結構絣が入っていて織るのもなかなか大変で、

だけど焦って織るのはいやで、
私自身が呼吸するように
布も織っていきたい。

と思いながら結構必死だったここ3、4ヶ月。

ちょっとがんばったし、少し休憩と思っていたけど、
梅雨のGWに出掛ける気もおこらず、
経絣を括るためにさっそく準備。
結局連休も織のこと。

織のしごとで大事なこと、
心の持ち方と、日々の生き方。

呼吸しながら、布を織って、
呼吸しながら、その布を纏う。



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