Akane KAMIYA textil blog

刈安と藍染め
台風一過の晴天。
外で染色です。

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まずは刈安。

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そして藍染め。

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染めて酸化させて乾かして、それを何度も繰り返し、青を濃くしていきます。



刈安の黄色に藍の青をかけて、緑色のグラデーションをつくります。




沖縄で藍といえば、多年草キツネノマゴ科の琉球藍を泥藍にして建てますが、本州では藍の葉を乾燥・発酵させたすくもが主流なので挑戦。
しかし、まったくうまくいかず…
結局、化学建てをしたので、来年の夏リベンジです。

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植物採取・五倍子
クサギの実を採取に行く最中、何の実だろう?と思うものを発見。
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これは五倍子!!
ヌルデの木にアブラムシが寄生してできる虫コブ。
ヌルデの木も日本全国どこにでも自生しているのですが、アブラムシがいないとこの虫コブはできません。
五倍子はタンニンを多く含み、鉄媒染で少し紫かかった墨色を出すことができます。
古くからお歯黒として用いられてきたものです。
時期を逸すれば成虫が飛び出してしまうので、秋彼岸頃、少し黄赤になったこの時期が採取にちょうどいいはず。


五倍子を使った過去の着物制作の記事→BLOG



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植物採取・クサギ
夏に白い花が咲き、秋に青い実をつけるクサギ。
クサギという名のとおり、葉は少し臭いですが、煎じて飲めば高血圧の予防や利尿作用、むくみやリウマチにも効き、若葉は普通に食用にできるそうです。
そしてこの実を染色に使います。
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この実は分子構造に窒素を含むインドール誘導体の単色系染料。
つまり媒染剤なしで染める染料です。
日本では北海道から沖縄までどこでも自生しているのですが、染色に使うだけの実を集めるのはなかなか大変。
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まだ実をつけてないクサギもたくさんあったので、何日間かに分けて採取にでかける予定です。

私は基本、デザインを決め図案におこし、どの染料を使うか決めています。
ですが、今回、身近なところでどの染料がどれだけ採れるか、
採れた染料でどれだけ染めれるか、
その染料の色をどう生かすか、
そこからデザインに入ろうと思っています。
自分の作りたいものに素材を合わせるのでなく、
素材に合わせたデザインをする。
せっかく天然の素材でものづくりをしているのだから、もっと素材に寄り添える制作者になりたいと、今更ながら思った植物採取と山歩きの土曜日でした。


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12月、刈安染め…
寒さでなかなか腰のあがらないこの頃。
ようやく経糸の染色です。
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今年はいつもより遅いスタートになってしまったので、12月は大晦日まで制作に追われること間違いなし…

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今回使用する染料は刈安。
着物で使うのははじめてです。
なぜなら、刈安、濃い色を出すために150%o.w.fで染めるので、家庭用のコンロで煮出すには量がとても増えてしまう!
この軽い全草が糸量400gだと染料600g、結構な量です。

刈安はススキに似たイネ科の多年草。
多色性染料で、黄色系のフラボノイド類に属します。
多量に採ることができるためか、日本では庶民の衣服に使われていたであろう記述が日本書紀にも残っているそうです。

刈安の黄色は明礬ではなく灰汁での媒染でより良い発色を得ますが、今回私は黄色ではなく酢酸銅と木酢酸鉄の媒染でオリーブ色を目指します。

年内には織りはじめたい一心です。



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黄葉と染色…

朝晩は特に冷えるこの頃、
木々の葉は紅や黄色に色づきハラハラと宙を舞います。
先日ゲレップで染めた絹糸はまさに黄葉した樹木と同じ色。
鮮やかで濃い黄色が、絹の光沢で黄金のようです。

糸巻きを終え、今日から経糸の準備です。
カーテンレールをガイド代わりに整経。

私の中で黄色は明るく前向きなイメージのある色。
太陽とか、光とかが思い浮かびます。

沖縄では琉球王朝の象徴でもあり、黄色は王族の色でした。
中国やタイ、インドでは神聖な色として扱われている反面、中世以降の西洋、キリスト教ではあまり好まれない色でもあります。
日本で黄色の染料といえば刈安、槐、鬱金や梔子など、沖縄で黄色といえばフクギでした。

ゲレップははじめて使った染料ですが綺麗な黄色に満足です。
緯糸では違う媒染剤を使用するので経糸とは違ったゲレップの色が楽しみです。


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ペチカで染色…
着物の制作開始です。

経糸をペチカで染色。

今回、主に使う染料はゲレップ。

ゲレップは別名オ−ルドフスチック。
中南米・メキシコ・西インド諸島などに生育するクワ科の喬木で、
この木の芯材を染料として使います。
日本には明治初頭に輸入されました。

フラボノイド系のフラボノール類色素で、楊梅と同様、タンニンと混在しています。
鮮明で濃いめの黄色を出したかったので、染色温度は50度くらいで、じっくりと。
そんな時にペチカはなかなか便利!

 
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やまもも
楊梅の実が暗紅紫色に熟す季節。

直径1〜2cmの苺のような果実、甘酸っぱくておいしいです。
消化を助け整腸の効果があり、樹皮は下痢や解毒の漢方薬にもなる万能。



樹皮は染料になり、奈良時代から使われていたようです。
黄色から茶色系の色に染まり、主成分はタンニン。
別名では"桃皮"や"渋木"と呼ばれ、
明治20年代初にエキスが製造販売されるようになります。

どこにでも自生していると思っていたのですが、
意外と見ないものです。


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コチニール…
一気に経て巻きです。
コチニールで染めた経絣、緯絣も入れる予定です。
春っぽく、淡い紫色。

コチニールは昆虫です。
カイガラムシ科のコチニール虫。
中南米のウチワサボテンンに寄生し、この雌虫を産卵前に採集して製したものです。
身近なものだとハムとか、ソーセージとか、かまぼことか、
清涼飲料水の着色とかにも使われてます。
日本には江戸時代、明治時代に飼育が試みられたそうですが、成功せず、
現在は輸入品のみです。

とても鮮やかな赤色に染まるのですが、
今回は薄めに染めた上、クロムで媒染したので薄い紫っぽくなってます。



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6月23日…藍ちゃん
慰霊の日であり、
今年はユッカヌヒー(旧暦5月4日)であった6月23日に
梅雨明けしました、沖縄。
すっかり夏です。

6、7月っていえば、藍。
ってことで、藍建てしてるお隣さんに糸を少々染めてもらいました。
琉球藍。
とりあえず1回目染色。

琉球藍の収穫は6〜7月(夏藍)と11月〜12月(冬藍)。
まずは収穫した藍を水に浸して色素を抽出、
石灰を加えて撹拌、それを置いて泥藍をつくります。

今度は藍建て、
泥藍に水を加え撹拌し放置して上澄みを捨て、
さらに水を加えて撹拌し放置………を繰り返し灰汁抜き。
そこに苛性ソーダ、水飴、泡盛を加え毎日かき混ぜて
1〜2週間後、黄緑色にかわり、藍華ができます。

やっと染色。
染色もたいへん。
藍は生きてる、から毎日混ぜてあげて、それもたいへん。

染まった色はとってもきれい。
藍の植物と、藍を世話する彼に関心しながら色だけいただきました。








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染料は…

今織っている経緯絣の着物、
染料は矢車とカテキューです。

矢車はカバノキ科ハンノキ属、染料にはこの果穂を使います。
カテキューはマメ科のアカシア類の植物で、この幹材の煎汁を煮詰めて
エキスにしたものがペグ阿仙薬といって
胃腸薬としてタイなどで生産されているようです。
ペグ阿仙薬には薬用と染色用の2種類があり、
日本へは奈良時代に伝えられたそうです。
矢車もカテキューもタンニンを多く含有する染料で、
どちらも糸量に対し30%ほどの量でよく染まります。

カテキューはエキスなので煮出す時間がほとんどかからないから、ラク!
と、調子に乗って染めてる途中
ちょっと目を離したら少しむらになってしまった…




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