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四十八茶百鼠…
10月はじめに紋紗の人間国宝、土屋順紀先生の講演に行ってきました。
染織との出会いや想い、材料や技術的なお話を聞き、作品や糸、道具を少し見せていただきました。
紋紗の技法はもちろん、絣の染色の段階染め分けはびっくりするくらい手間がかかっています!

お話の中に、「四十八茶百鼠」とゆう言葉が出てきました。
江戸時代の奢侈禁止令によって衣服の制限をされた庶民が、制約の中でも色彩に微妙な変化をつけたことでできた言葉です。
茶は48、鼠は100、化学染料もない時代にこれだけの色味を出せたのです。
そしてそれだけの色彩を認識できるとゆうこと。
日本の四季の変化の中で暮らすことが色彩にも直結するのだと思います。
それは今の時代も変わらない。色彩に敏感であり、自然の力と共にたくさんの色を生み出すことができる。

私は織の工程で染色の作業が一番苦手です。
季節や天気、水などにも大きく左右され、ゆっくり温度をあげて、ゆっくり綛を繰って、まるで自然と溶け込むような仕事。
だからなるべくまとめて染めてしまいたい!なんて突っ走ってしまいますが、なんだか今はもっと色を楽しみたい。
制作意欲にそんな気持ちがプラスされました。
とりあえず、気持ちがのってるうちに!

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